感情は出してもいい
「自分の思ったことは、相手に伝わるように伝えなさい」
そう言われて、相手に伝わるようにと自分の言葉が見つからなくて、とじ込もってねじまがった気持ち
改めて、疲れていると感じた葬儀から2日たった朝。
どんなに感情をためこんだことか。
ふと、産後鬱かと思うほどに無情に涙が溢れてくる。
まぁ、おじいちゃんが亡くなったから仕方なくもあるのだけれど。
苦しい。
恐怖麻痺反射も相まって、娘が向かってくるのもこわいし、二人ともの泣き声もうるさい。
うるさいうるさい、うるさい。
黙れ。
つい言ってしまう。
そう。疲れているのだ。
ただ、眠ろうにも悪夢。
体は疲れていなくても心は疲れている。
眠りが浅い。
胸が苦しい。
暗いところに居ると落ち着く。
今、やっと二人が眠ってくれたから落ち着く時間ができた。
母親なんて産むまでは代わりがいないけど、産んでしまえば、育ててくれる人は山ほどいて、代わりなんかいくらでもいる。
そう思って自分を和ませる。
苦しい。
涙は、流れるままに。
相手の顔色ばかりを伺うと、自分の気持ちがわからなくなる。
ふと、とじ込もって感じてみる。
あぁ。
一人になりたい。
私、一人になりたかったんだ。
静かな中でただ向き合う時間が恋しかった。
私はここにいるよ。
誰かの声を聞かなくても。
確かにここにいる。
やることは山ほどあって、やらなくていいことも山ほどあるんだと思う。
疲れてくると、イイ母親になりたがって
寂しくなると、可愛い妻になりたくなる。
自分であって自分でなくなる。
ああ。諦めよう。
私はここにいるんだっけ。
そう。
死にたくても死ねないから。
ただ涙を流してここにいるんだよ。
琴線に触れる出来事がたくさんあって忙しい。
うるさい。
無責任な私を見届ける事が今の私の生きる糧。
ああ。床が冷たい。
足がしびれてきた。
まだ生きてるんだった。